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「入社したい」熱い意志がそこにあるか

人材を採用するにあたって、私が重視する点は何か。

スキルではありません。仕事ができる、できないは関係ない。大事なのは、ユニオンテックに入りたいと言い切れるかどうかです。

「うちに入りたいですか」

面接の最後に私、大川祐介は必ずこう尋ねます。聞きたいのは「絶対に入りたい」という力強い言葉です。当たり前のことですが、熱い気持がなければ入社してから続きません。どういったキャリアアップの道筋を描いているかも重視する点です。自分のゴールについて話せる人、自分がどうなりたいかという目標を描けている人に来てもらいたい。

「君はどうしたいの?」

「君自身はどうなりたいの?」

こちらからの質問に明確に応えられる人。それが絶対条件です。

正直、仕事の技術や知識、サービス力は入社すれば上がります。成果をいきなりあげられる人 はまれです。一発成功なんてありえない。私もスキルを重視していたことが過去にありましたが、その頃はミスマッチのことが多かった。でも、最近は人物を見る目には自信があります。2010年ぐらいからミスマッチはないですね。

人材採用については、専属のエージェントを使ったり、リクナビのような一般公募、社員の紹介制度など、いろいろな窓口を使っていますが、決め手はどれも同じ。入社したいという熱い意志とキャリアアップの目標、そして、ユニオンテックの企業使命への共感です。付け加えるなら、忍耐強さも重要な要素ですね。

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なぜユニオンテックは稲城に拠点を置くのか

私、大川祐介が正社員を採用し始めたのは独立して2年目からです。それからは毎年のように社員を採用していますが、5、6年目までは定着率が悪かった。仕事が忙しく、入ってきたスタッフが息切れしてしまったからです。

5年目の社員数は12人ほどでしたが、なかなか思うように人材が集まらず、当時の私はずいぶんと頭を抱えていました。会社の規模が小さく、知名度がないことはもちろんですが、大きかったのが稲城という会社の所在地です。店舗デザインの業界は青山近辺を拠点とする会社が多数派です。稲城と聞くと抵抗を感じる人が少なくない。「稲城? それ、どこですか?」という反応すらある。稲城という場所がネックになり、なかなか良い人材が集まりませんでした。

それでもなお、私は稲城にこだわってきました。それはなぜなのか。これについては説明が必要でしょう。ユニオンテックは設計から施工までをワンストップで手がける会社です。施工を手がける以上、どうしても広いスペースが不可欠です。駐車場も10台は必要になる。稲城なら駐車場代は10台でわずか5万円、倉庫も家賃5万円で借りられますが、都内では到底無理。その何倍もかかるでしょう。

つまり、現在の事業モデルを続ける以上は、この場所を離れることは難しい。しかし、いまのままでは良い人材が集まらない。施工を他社に丸投げをしてでも都内に出て行くべきなのか。人材採用については妥協するしかないのか。

私は悩みました。が、ある時、気づいたのです。

こちらが欲しいと思える人材に「来たい」と思ってもらえる会社にすればいいじゃないかと。優秀な人材に、稲城を拠点とするユニオンテックを魅力的だと感じてもらえるようにしよう。会社の魅力を高めよう。こう考えたのが2008年のことです。

企業使命を社員の間に浸透させる イメージ 企業使命を社員の間に浸透させる

企業使命を社員の間に浸透させる

人材を獲得するため、私はブランディングを意識するようになりました。が、いくらユニオンテックというブランドの価値を高め、良いことを言っても、相変わらず人材の定着率は低いままでした。

原因ははっきりしています。実状が伴っていないからです。人は給与だけでは動かない。会社の知名度やブランド力だけでも動かない。大事なのは、ブランディングよりも前に、社員全員が一つの方向を向いて仕事に臨める体制であり、共通の認識があることです。企業使命をはっきりと打ち出し、社員に賛同してもらい、同じ方向に向かって動くことが必要だと、ここにきて私はようやく気づいたのです。

ユニオンテックのゴールとは何か、こだわりとは何か、誇れる技術・知識・サービスとは何か。それを私が口にして積極的に発信することで、社員の間に浸透させつつ、他の会社からも「あの会社はいいね」と思ってもらいたい。その第一歩として、ホームページを開設し、ユニオンテックとはこういう会社だという情報発信を始めました。

そして、社内ではCPDA(チェック・プラン・ドゥ・アクション)を繰り返し、ユニオンテックの企業使命を社内に浸透させることに注力しました。一般には、PDCA(プラン・ドゥ・チェック・アクション)の順序ですが、ユニオンテックではあえてC(チェック)をP(プラン)の前に持ってきています。プランを立てる前に、まず現状を客観的に評価(チェック)し、問題点や改善点を把握した上でプランを立て、D(ドゥ)とA(アクション)につなげていくべきだと考えるからです。この考え方をベースに、3ヶ月に一度実施している全社員参加の食事会で会社の方針や役割、目指すべきゴールについて語り、個別にコミュニケーションの時間も積極的に取るようにしました。

ルール50、コミュニケーション50 イメージ

ルール50、コミュニケーション50

中でも、もっとも力を入れているのがフェイストゥーフェイスでのコミュニケーションです。

社長と社員とが顔を合わせて会話をし、話をする。これは決して特別のことではありません。ふだんのちょっとしたタイミングを見計らって、私は社員に声をかけています。

「◯◯さん、ちょっといい?」

これが、コミュニケーションの始まり。壁にぶつかっている様子の社員がいれば、手帳に「◯◯さんをフォローすること」をメモし、忘れず声がけの時間を作るようにしています。「辞めたい」の声が耳に入れば、すぐに電話し、駆けつけるようにしています。「あ、この会社は自分のことを考えてくれるんだ」「助言してもらえるんだ」「大川社長が自分の声に耳を傾けてくれるんだ」。社員一人一人にそう思ってもらうことが重要なのです。

ルール50、コミュニケーション50。

これは私、大川祐介がよく社員に言っているフレーズです。ルールはある程度必要ですが、がちがちにルールで縛ってしまうと話す余地がなくなります。頭を使って考えることもなくなります。ルールは絶対ではありません。間違っている可能性がないとはいえない。もしかしたらルールのために本当に必要なことができなくなっているのかもしれません。 

ルールなんて、いろいろな要素に左右されると思いませんか。時代によっても市場によっても、あるいは環境によっても左右される。何がベストなのかは、そのときどきで異なります。ルールにからめとられると、人は頭が固くなり、変化についていけなくなります。それではお客様の要望に柔軟に応えられはずがないんですよ。

もし「これはルールからはずれしてしまうんじゃないか」「これは、やってもいいことなのか」と迷い、疑問に思うようなことがあれば、まず話してほしい。頭を使い、意見を聞かせてほしい。それがルール50、コミュニケーション50ということです。

ルールがないから仮説、事項、検証が必要に イメージ

ルールがないから仮説、事項、検証が必要に

ユニオンテックには、月に一度、部署内で全員参加の食事会を実施し、みなが笑顔で写っている写真とともに領収書を提出さえすれば、どこで何をいくら食べてもいいというルールがあります。部署内でのコミュニケーションを促進するためのルールですね。

最近こんなことがありました。ある部署のメンバー12名が焼き肉屋で6000円のコースを頼み、さらに追加でコースを注文したのです。つまりは二回転。挙句の果てに、食べきれないからといって持ち帰り弁当にしたといいます。これにはあきれました。

予算が決まっていないからといって、いくらなんでも経費を使い過ぎです。話を聞いて、私は「もっと考えてからやれば」と伝えました。彼らはさすがにまずいと思ったようです。次には限度を考えてから利用してくれるに違いありません。いえ、そう願いたい(笑)。

ルールがないからこそ、彼らは焼き肉を二回転するという暴挙に出ましたが、その後にいくらぐらいならOKなのか、次回はどうするべきなのかを考えたはずです。最初から予算や利用する店が決まっていれば後は精算するだけでいい。そこにコミュニケーションの必要はありません。ルールがないから、人は仮説を立て、実行し、その結果を検証する。そして、次へとつなげていくことができるんです。

コミュニケーションの円滑化が良い人材採用につながる イメージ

コミュニケーションの円滑化が良い人材採用につながる

コミュニケーションが活発化したことで、ユニオンテックの社内は変わりました。チームワークが増し、実績が上がり、生産性も高まりました。雰囲気が良くなり、定着率も上がりました。そうなると面白いもので、口コミで良い人材が来てくれるようになった。2012年の後半からは、思うような人材を採用することができるようになりました。社内のコミュニケーションが円滑化することで、自然と良い人材が集まるようになってきたのです。

ちゃんと儲かる働きがいのある会社でなければ、優秀な人材は集りません。だから、私、大川祐介は利益を上げると同時に、社員満足を徹底的に追求しました。

重い鉄の車は最初はなかなか動きませんが、回り始めると早いものです。同じことをやり続けているうちに、賛同するスタッフが増え、車を押すポイントもわかってきた。あんなに重かった車が、いまははずみ車のように加速して動いています。

そんなユニオンテックにあなたは興味がありませんか?