人との出会いが人生を変える

人との出会いが人生を変える

さて、社長挨拶で、私、大川祐介が何を話したのか。ぶっつけ本番ですから、あまり正確には覚えていませんが、以下のような内容を話しました。

「内定者のみなさん。本日はおめでとうございます。

今日のこの会場は、ご覧のように代官山のチャペルです。チャペルといえば結婚式の舞台ですが、内定とはいわば婚約と同じではないでしょうか。

会社に入社するのが結婚だとすれば、内定とは婚約の段階です。つまり、今日はここでみなさんとユニオンテックとの婚約式を執り行っているわけです。

いま、みなさんは不安の塊だと思います。内定は獲得したものの、はたして入社してやっていけるのか、社会人としてつとまるのか。そんな不安な気持ちと同時に、夢や希望、未来への思いなど、わくわくする気持ちもたくさんあるはずです。その気持ちを大事にしてください。

みなさんは、500名超の志望者の中から、わけあって選ばれました。縁あってユニオンテックに入社が決まりました。このことを私は心からうれしく思います。

出会いは人を変えます。ユニオンテックと出会ったことでみなさんの人生も変わるでしょう。ユニオンテックもみなさんとの出会いで変わっていきます。

みなさんにまず心がけてほしいと思うのは、社会人として肝心なのは人を喜ばせることだ、ということです。仕事は、お客様や協力会社さんに喜んでもらうことで初めて仕事として成立します。

もちろん、新入社員が最初からお客様に喜んでいただくことは難しいでしょう。高い顧客満足は望めません。

だからこそ、まず身の回りの人を喜ばせることを最優先して考えてほしい。仕事はやっているうちに覚えていくもの。同じ仲間、職場の先輩たちに喜んでもらうこと。みなさんの最初のつとめはまずそこからです。

2015年の4月、みなさんが笑顔で入社されるその日を社員みんなで待っています」

社員紹介の動画で盛り上がる イメージ

社員紹介の動画で盛り上がる

内定式が終わった後は、立食形式の懇親会を開きました。

8名の内定者に対して4人のリクルーターがついているので、リクルーター1人が2人の内定者を引き連れる形で、会場内を挨拶に回りました。

音楽をかけ、クラッカーをならして、会場が盛り上がったところで、スタッフが制作した動画を流したのですが、この出来の良さにはびっくりしました。仕事に追われながら、いったいどれだけこの動画に時間と情熱を注いでいたのかと思うほどの出来だったのです。

動画は複数用意してあり、そのうちの1本はユニオンテックの実績集、もう1本は、在籍社員を紹介する動画です。社員一人ひとりの画像にそれぞれキャッチフレーズが入れ、編集した動画です。

笑ってしまうようなキャッチフレーズもたくさんありました。ちなみに、私、大川祐介のキャッチフレーズは「なめたけは飲み物です」。

こんな妙なキャッチフレーズをつけられたのは、社会人になって間もない頃、貧しいときに毎日、なめたけだけでご飯を食べていたというエピソードを動画の制作スタッフが覚えていたからでしょう。

このキャッチフレーズについては、懇親会の途中で設けられたQ&Aのコーナーで、社員から質問を受けました。「社長、どうしてなめたけは飲み物なんですか?」と。これには苦笑せざるを得ませんでしたね。

私たちの願いは仲間の成長である私たちの願いは仲間の成長である イメージ私たちの願いは仲間の成長である

私たちの願いは仲間の成長である

動画はもう1本用意されていました。それは、内定者に向けたメッセージを盛り込んだ動画で、内定者たちの画像を音楽にかぶせながら、次のようなシンプルなメッセージが盛り込んでありました。

そのメッセージは実にシンプルです。ざっと紹介しましょう。

「会社は利益を追求する組織ですが、ユニオンテックは利益以上に社員の成長を大事にしています。1年後のあなたを想像できますか? 自分の近い将来が見えている人ほど成長は早いのです。

ユニオンテックに入り、社会人となって働き始めると、これからいくつも壁にぶつかるでしょう。しかし、壁を乗り越えたとき人は成長します。

私たちが一番大切に思うこと。それは仲間の成長です。いっしょに成長しましょう。みなさんが入社されるその日を心待ちにしています」

私、大川祐介は、このメッセージを社員が考えたことに感動しました。

そう。社員の成長なくして、ユニオンテックは成立しません。私を感動させたこのメッセージは内定者の心に響いた。そんな強い手応えを感じました。

早逝した仲間について語る  イメージ

早逝した仲間について語る

懇親会の最後は、再び私、大川祐介のあいさつです。

会を締めくくるこの場で、何を話そうか。気がつけば、私は20分ほどもしゃべっていました。

さて、何を話したのか。

まず、ユニオンテックの創業時代の苦労話を語りました。仲間について、思うところを話しました。

そして、最後の方で私が触れたのは、2014年9月10日に亡くなった社員についてです。彼は、36才の若さで心筋梗塞のためこの世を去りました。生きていれば、新しい出会いがあります。その一方で、悲しい別れもあります。彼を失った時には本当に悲しかった。

しかし、私は彼の奥様から、彼が「ユニオンテックに入社できて良かった」「ユニオンテックに転職を決めて本当に良かった」といつも言っていたと教えてもらったんですね。これを聞いたときに、彼が「ここは良い会社だ」と言ってくれていたユニオンテックを持続し、良い部分を守りながら、さらに成長させなくてはと心に決めました。

それは、天国に行ってしまった彼も見ていてくれるはずです。もっと役員とも社員とも内定者たちとも仲良くしたい。みんなに成長してもらいたい。そして、誰もが「ここで働けてよかった」と思える会社を作っていきたい。

そのために、ぜひ協力してほしい…。そう内定者たちに語りかけました。

「彼の遺志を継いでいきましょう。社員が自慢できる会社をいっしょに作っていきましょう。内定者のみなさん、改めておめでとうございます」

そんな言葉で挨拶を締めくくりました。

みな、同じ方向を向いている  イメージ

みな、同じ方向を向いている

私、大川祐介の挨拶が終わった瞬間、バックに亡くなった彼の画像が映し出されました。

もちろん、私はびっくりです。私は自分でも何を話すか、事前には決めていませんでした。亡くなった彼の話を私がするなんて、スタッフは知りようがない。

しかし、彼らは「社長ならきっと彼の話をするに違いない」と映像だけを準備してくれていたんですね。スタッフには後で、「彼について触れてもらって、ありがとうございました」と言われました。これは阿吽の呼吸といえるかもしれません。

これからもっと活躍を、というときに彼が亡くなってしまったのは、本当につらく悲しいことです。やりきれない気持ちに陥ります。

でも、後ろを向いてばかりはいられません。社員一丸といって、彼が褒めてくれた会社を守っていこう。もっともっと良い会社にしていこう。その思いを、すべての社員が共有しています。

私の話が終わると、拍手喝采がなりやまず、会場に強い一体感が生まれました。それは内定者たちも感じ取ってくれたと確信しています。

内定式終了後、みな、口々に「やばい」と言っていました。「良かった」「素晴らしかった」の言葉が飛び交いました。それは私も同じです。

いえ、誰よりも喜び、感動したのは、おそらく私、大川祐介です。みなの考えと自分の考えが同じだと再認識できた。こんなにうれしいことはありません。社員と私の物差しが、見ている方向が同じなのです。

よし、みんなにもっと成長してもらおう、ユニオンテックをさらに伸ばしていこう。私は固く心に誓いました。そして、亡くなった社員の樋口君に改めて哀悼の意を捧げました。

と同時に、こんな素晴らしい内定式を企画し運営してくれたスタッフに心から感謝の気持ちを抱いたのです。こんなヤバイ内定式を本当にありがとう!