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徐々に浸透してきた「勘どころ」

(大川祐介) 山本さんがすごいなと思うところは、見立てが本当にうまいこと。一から十までの手順をちゃんと踏むじゃないですか。私も踏む方だけど、川島さんはまったく踏まないからね(笑)。山本さんは必要なことを一つづつ確実にこなしていって、目標地点に確実に着地する。現場もお金もちゃんと見てくれる。お客さんのことも理解しながら仕事を進めてくれるし、会社目線でなるべく利益を出した方がいいという意識もありますよね。私も利益を出すほうだけど、山本さんもたくさん出してくれる。

(山本宗之) 利益はいつも意識して追求するようにはしています。といっても、暴利を求めているわけではなくて、適正な利益です。だまっていると、取れなくなってしまいますから(笑)。落とし所をどこに持っていくかは、技術や知識、経験によるところが大きいと思うんですよ。このあたりで手を打って次の仕事にうまくつなげた方がいいという勘どころが重要になってくる。こうしたノウハウは徐々に下に浸透してきたように思います。

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初対面で一番信用を得るタイプ

(大川祐介) 人間的に合う人が多いのも山本さんのキャラクターですよね。一つ一つの出逢いをしっかりとものにしている。川島さんみたいに自分を売り込んで、強烈にアピールしながら人を引きつけていくタイプではないけれど、着実にお客さんを増やして行く。長いつきあいで信頼関係を育てていきますよね。だから、徐々に受注する金額が上がってきた。最初は100万、200万円でしたが、いまや億を超える仕事まで取ってきてくれますから。初対面で一番信用を得るのも山本さん。その逆が私や川島さんです(笑)。川島さんは相手に選ばれるタイプ。私も誰とでもうまく合わせられるけど、山本さんは鉄板ですよ。

(山本宗之) それは最近です。40代半ば過ぎぐらいから変わったんです。それまではお客さんでも誰でも嫌いな人は嫌いだった。ユニオンテックに来る少し前からでしょうか。嫌いな人でもうまくつきあえるようになったんですよ。歳のせいかな(笑)。

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何かが足りない・・・そこに山本さんがやってきた

(大川祐介) 山本さんには入社2年目で取締役に就任してもらいました。これは、ユニオンテックの最短記録です。

(山本宗之) 最初、社長から「話がある」と食事に誘われたときには、なにか悪い話じゃないかと心配していたら(笑)、取締役就任の件を持ちだされて驚きました。一応、家には持ち帰ってから返事をしましたが、妻には何を言ったかもう覚えてないですね。

(大川祐介) 山本さんが入社したときから真摯な方だなと思っていました。川島さんともよく話し合ったんですが、自分たちの求めている未来を考えると、私と川島さんのパワーバランスと「色」だけでは何かが違う。何かが足りない。そこに山本さんがやってきた。自分たちとは明らかに違う「色」で、その時はさほど光っていなくても、将来的にはすごく光ってくるだろうなとイメージしたんです。

(山本宗之) ありがとうございます。

(大川祐介) 2年目で取締役就任なんて小さな会社だからある話。普通はありえないと思うけれど、なりたいものに近づくためには必要な選択肢でした。だったら早く手を打った方がいい。自分の会社という認識を持ってもらいたい。そう考えて、就任を打診したわけです。

(山本宗之) 取締役になったからといって、いきなり社員の目から経営陣の目に切り替えられない。そう社長に言ったら「じわじわでいい」と言ってもらいましたよね。ありがたかった。少しずつ経営者目線に変わっていったように思います。

発信力を高めてほしい  イメージ

発信力を高めてほしい

(大川祐介) これから山本さんに期待したいのは、自分の得意な部分で社員を見て、成長させてほしいということ。技術や知識は私も追求してきたし、仕事ができるという自負もあるけど、人生という別の視点でみると、山本さんは私がおよばない経験を豊富に持っているし、業界の歴史もよく知っている。心が大きく広いタイプで、私には真似できないものがたくさんある。そんな山本さんには、経営者的な目線で何ができるかを考えて行動してもらいたい。ユニオンテックをより良い会社に育て、社員が自慢できる会社にしていくためにはそれが必要なんです。

(山本宗之) がんばります。いまのユニオンテックと、私が入社した当時のユニオンテックとは、会社の規模は変わっても芯は同じだと思うんですよ。社員も会社もお互いに成長しながら大きくなりたいし、そうしていくつもりです。

(大川祐介) それから、もう一つ。ぜひお願いしたいのが、自身の考え方や意見などをもっと発信して、周りを引っ張る面も見せてほしい。うちの取締役は発信者タイプが多いから、山本さんのような話の聞き役がいるのはバランスとして良いんですが、これからのユニオンテックにはいま以上にコミュニケーションが必要になってくると思うんです。これからの山本さんには発信者としての一面も期待しています。

会社とは、仲間といっしょに自らが支えていく場である  イメージ下請けを使うという発想がない会社  イメージ

会社とは、仲間といっしょに自らが支えていく場である

(大川祐介)ユニオンテックは社員の風通しがよく、意見を言いやすい会社です。ただ、今の社員はそれを自分たちに与えられた環境としか見ていないように感じるんですよ。

(山本宗之) 確かにその傾向は見られますね。

(大川祐介) 会社を自分がたまたま置かれた環境ではなく、自分もその一員となって支えている場だと思ってもらうためには、コミュニケーションが欠かせない。山本さんが続けてこられたのも、会社を自分が置かれた環境とは考えずに、仲間といっしょに支えていく場ととらえたからだと思うんですよ。会社が大きくなったのはその結果です。だから、母体となってがんがん発信してほしい。どうなってほしいではなく、どうしてあげられるかという視点で物事をとらえてほしいなと思います。それが上の人の役割。生意気なことを言ってしまったけれど、山本さんは自分にないものをたくさん持っているから、期待も大きいんですよ。

(山本宗之) 私が発信することで、その下の世代がさらに下の世代に発信する動きにもつながりますよね。言葉や文章だけではなく、やっている姿勢を常に下に見せることで、ユニオンイズムを継承させていくつもりです。

(大川祐介) うちの会社は、私のビジョン、思い、発信力が強いから、そこに賛同してくる人間と私は合うんですが、これからのユニオンテックの課題はまだまだ山積みだと思っています。というのも、いまの中間管理職にはユニオンテックにおける自分の役割を理解した上で、お客さんや協力会社さん、そしてユニオンテックで働くすべての人に満足してもらおうという意識がまだ足りないと思うからです。意識改革が必要なんですよね。中間管理職も含めて、スタッフ全員が能動的に行動できるようになるには、経営陣がこれまで以上に発信をして、つないでいかなければならない。このままでは会社として弱いですから、経営陣は社員といままで以上の接し方をする必要があると思っています。私たち自身が進化しないといけないんですよ。

(山本宗之) ユニオンテックに入ってからずいぶんと成長させてもらいました。肉体的には多少疑問符がつきますが(笑)、精神的にはこれからも成長すると思います。私も進化しますよ。

(大川祐介) 「安定の山本」が進化するから、これからは「進化する安定の山本」ですね(笑)。期待しています。