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自然発生的に生まれた「チームユニオンテック」という呼称

いまから6年から7年前、ユニオンテックはお客様から「チームユニオンテック」と呼ばれていました。別に我々の方からそう名乗っていたわけではなく、気がつけばお客様からそんな名前で呼ばれていました。

「チームユニオンテック」。考えてみれば不思議な名称です。なぜ自然発生的にこの名前が生まれたのか。

ユニオンテックの社員や協力会社さん、職人さんが皆、一丸となって空間デザインに取り組む。そのときに発揮されるチームワーク、統一感、結集力、総合力が評価されたからだと、私、大川祐介は自負しています。社員一人ひとりがそれぞれの個性や力を活かしつつ、結果として「1+1=2」以上の力を出すに至った。それが、「チームユニオンテック」という表現につながったのでしょう。

しかし、社員が急速に増えてきた2年ほど前から、「チームユニオンテック」のパワーが薄れてきたと感じるようになりました。私は、この現状にメスを入れたい。テコ入れを図りたい。もう一度、あの頃のまとまりを取り戻したい。「チームユニオンテック」への回帰を図りたい。これが、現在の私、大川祐介の課題であり、使命です。

「商品」とはお客様が求める知識や技術、サービスの結合体である イメージ

「商品」とはお客様が求める知識や技術、サービスの結合体である

課題解決のためにいま、私が何をやっているのか。

それは後でお話するとして、なぜ「チームユニオンテック」への回帰が必須だと私が考えるのか。まず、そこからお話しようと思います。

社員一人ひとりの知識、技術、サービス。ユニオンテックがお客様に提供する商品は、この3つの要素で構成されています。つまり、個々の知識や技術、サービスの底上げが商品力のアップにつながるわけです。

しかし、私、大川祐介の持論は「成果=人格×能力」。個人の能力がどんなに高くても、人格的に問題があれば、成果をあげることはできません。

ここでいう「人格」とは、個人の性格云々ではありません。私が言う仕事の上での「人格」とは、お客様目線を持つことです。お客様の視点に立ち、お客様のニーズを汲み取り、お客様がほしいと思うものを提案し形にしていく。それが、仕事の上で求められる「人格」です。

そもそも、商品とは何でしょうか。ほしいと思うものでなければ、お客様には買っていただけません。お客様が求める知識や技術、サービスの結合体こそが「商品」なのです。お客様目線がない個人のスキル、知識、技術、サービスはひとりよがりのものでしかない。何の意味もないのです。

どれぐらいお客様にのめり込めるか イメージ

どれぐらいお客様にのめり込めるか

お客様に満足いただくには、お客様のことを知ろうと努め、それこそ沿革からビジョン、これまでの事業内容や業界事情までを把握しなければなりません。担当者がお客様の話を聞いて、自分本位で提案してしまったらアウト。提案から納品に至るまでのプロセスで、どれぐらいお客様にのめり込めるか。どれぐらいお客様の心に寄り添えるか。その姿勢、その思考回路が鍵を握ります。

もし、お客様が新しく店を出したいというのであれば、出店の意図を理解し、業容を把握し、市場動向や競合の動きもつかむ。オフィスを新しくするのであれば、来社される方はどれぐらいなのか、どの位置でお迎えするのが適切なのか、受付カウンターはどこに設ければいいのか、仕事の流れや動線を考えて適切なレイアウトを追求する。これこそが、お客様目線の姿勢です。

空間デザインの難しいところは、クライアントが毎回ほぼ異なるということです。ユニオンテックでは、年間の受注件数の約80%が単発の案件です。多くの場合、お客様とのお仕事は一回で終わり、新しいお客様が入れ替わり立ち替わりになります。お客様のニーズも一定ではありません。時代によっても移り変わります。

しかも、我々は特定の業種に絞り込んでいないため、お客様の業種は多岐にわたります。さらに、生まれたばかりの会社もあれば、成熟期にある会社もある。まさに、ありとあらゆるクライアントのニーズに対応しなくてはなりません。求められる引き出しの数は膨大です。

社員の引き出しを総動員しよう イメージ

社員の引き出しを総動員しよう

私たちとお客様との接点は、提案から納品まで。この限られた時間内に、お客様と視点を共有し、お客様の立場に立って商品を作りこむには、個々の力だけでは到底不十分です。能力にはどうしてもばらつきがあり、それぞれに得手不得手がある以上、一人の担当者、一人の社員の引き出しだけでは、お客様に満足いただけないからです。

でも、他の社員の引き出しまで総動員できれば、どうでしょうか。どんな業種、どんな成長ステージにあるお客様のニーズにも対応できます。商品力を高められます。お客様に「ユニオンテックに頼んでよかった」と満足いただくことができます。

ただし、基本姿勢が同じなければなりません。姿勢がバラバラでは、チームワークなど発揮できない。基本姿勢を同じくした社員の引き出しをフルに活用しながら、一つの案件に真剣勝負で取り組んだときに、比類のない「チームユニオンテック」のパワーが発揮されるのです。

いまこそ原点回帰を イメージ

いまこそ原点回帰を

いま、私が危惧しているのは、この基本姿勢が薄れてきたのではないか、ということです。

この2年で、ずいぶんと社員が増えました。多くの人に「ユニオンテックで働きたい」「ユニオンテックの一員になりたい」と言ってもらえるようになりました。

それは本当に嬉しい。私、大川祐介がたったひとりで始めた会社がそのように評価してもらえるようになった。こんなに喜ばしいことはない。

その一方で、チームユニオンテックの総合力が薄れてきたことは否定できません。以前は、誰もが同じ姿勢で、お客様のニーズを踏まえた空間を創りあげることに情熱を注いでいました。

いまはどうか。皆、情熱はあります。個々の力もあります。優秀です。しかし、基本姿勢にややズレが生じている。正直なところ、人によってバラつきがあります。

しかし、お客様目線の思考回路がユニオンテックの社員の間にしっかりと築かれていなければ、せっかくの知識も技術もサービスも活かせない。総合力も発揮できない。

「チームユニオンテック」としての本来の姿を取り戻すために、私、大川祐介は考えました。原点回帰を図ろう。それが、私が出した明確な結論です。


お客様目線の思考回路を築く <後編>