渋谷に総合メディカルビルが誕生!

渋谷に総合メディカルビルが誕生!

 2015年11月10日。この日、渋谷の宮益坂上交差点に12階建ての総合メディカルビルが誕生しました。
 ビルの名前は、「徳真会 QUARTZ TOWER」。総合歯科医療サービスに加え、医科、ヘルスケア、ホワイトニング、エステ、ネイルまで含めた、総合メディカルサービスを提供する新しいタイプの商業施設です。
 このビルの内装施工を担当したのは、ほかでもないユニオンテック。映画監督の紀里谷和明さんが総合プロデューサーをつとめ、インテリアデザインは乃村工藝社のA.N.D.クリエイティブディレクターである小坂竜さんが担当した「徳真会 QUARTZ TOWER」は、新しい渋谷の「顔」であると同時に、ユニオンテックにとってもエポックメイキングな案件となりました。
 予算も規模も人員もこれまで手掛けてきた案件とは桁違い。本当に苦労が多い現場でしたが、それだけに完成したときの感動はひとしおです。今回は、「徳真会 QUARTZ TOWER」をいかに私たちが作り上げていったのか、その道筋をお話しましょう。
現実は予想を大幅に超えていた

現実は予想を大幅に超えていた

 「渋谷の宮益坂上交差点に作るビルの内装をやってもらえないか?」
 私、大川祐介にこんな話が舞い込んできたのは、2014年の11月のことでした。
ユニオンテックは以前、徳真会様が運営する歯科医院の内装を手掛けたことがあり、その縁で、今回の案件についての相談をいただきました。
とりあえず話を詳しく聞かせてほしいと返事をし、詳細な状況を確認し、多少の紆余曲折を経た後、ユニオンテックが内装を担当することになりました。
大変だろうな。ある程度は予想していましたが、いざ始まってみると、現実は予想を大幅に超えていました。
 コスト、キャスティング、スケジューリング。どれ一つとっても、スケールが大きい。投入する人員も最初は6、7人でしたが、最終的には各フロアに担当をつけ、総勢18人ほどに膨らみました。
 とにかくボリュームが大きいので、ちょっとした調整ができなくなるだけで、大きなロスがでてしまいます。大規模で複雑な工程をこれまで通り、丁寧にこなし、着実に工事を進めていくしかありません。本当に困難の多い現場でした。
 しかし、後悔することは一度もありません。私、大川祐介は、ずっと試されている気分を味わっていました。これは、ユニオンテックの実力を示す良い機会なのだ。そう考えていました。
フロアごとに意匠がまったく違う!

フロアごとに意匠がまったく違う!

 なぜ、「徳真会 QUARTZ TOWER」の現場は大変だったのか。
 理由はいくつかありますが、もっとも大きな理由としては、フロアごとに意匠がまったく異なっていたことが挙げられます。
 例えば、専門医によるフルオーダーメイドの自費診療を行うデンタルクリニックが入居している7階のテーマは、「静寂」を感じる癒しのプライベート空間。優雅で落ち着いた雰囲気に満ちあふれています。
 一方、内科、整形外科、皮膚科、頭痛外来で構成されたクオーツメディカルクリニックが入居する8階は「開放的な空間でこころと身体を癒すこと」がテーマ。7階とは異なり、明るく、フレッシュでオープンな空間です。
 貸しホールや会議室が入る9階~12階はまたガラリと様相が変わります。内階段で繋がった10階のホール、11階のラウンジ、12階のガーデンテラスは、緑に彩られ、明るい光が差し込むナチュラルな空間に仕上がっています。
 このほか、子どもが楽しく遊べるキッズルームが設けられた6階、ホワイトニング専門のデンタルクリニックやエステ、ネイルサロンが入居した3階など、どれ一つとして同じフロアはない。フロアをあがるたびに、まったく新しい空間が広がる。そう言っても決して過言ではありません。
内装だけで協力会社さんの数は100社に達した

内装だけで協力会社さんの数は100社に達した

意匠が異なれば、当然、必要とする資材も技術も異なり、発注先も異なります。協力会社さんはトータルで182社におよびました。
 ユニオンテックがこれまで主に手掛けてきた店舗や商業施設といった個店レベルでの案件では、平均40社ぐらいです。ところが今回は、内装関連だけに絞っても、協力会社さんは約100社。いかにスケールの大きな案件であったかがよくわかっていただけるでしょう。
 私たちは、これだけの会社と交渉し、打ち合わせをし、調整をし、必要な期限までに仕事を仕上げてもらわなければならなかった。本当に大変な手間と労力を要しました。
 しかし、私、大川祐介は近年にない大きな喜びを感じていました。
 何が私を鼓舞させたのか。
 自ら現場に立ち、陣頭指揮を取って仕事を進めていく喜びが大きかったからです。
大川祐介が現場に入ったことで社員の安心感が増した

大川祐介が現場に入ったことで社員の安心感が増した

 私、大川祐介は、現場が大好きです。
 できればデスクワークではなく、現場の活気の中で仕事をしたい。每日でも現場に足を運びたい。そう考えています。しかしながら、現実には社長業で忙しく、なかなか現場にどっぷりと浸かることはかないません。
 でも、今回は違いました。ユニオンテック初の「1棟丸ごと」の案件だけに、私が現場に入って調整せざるを得なかったのです。
 当然ながら、現場では時間には追われました。各社との調整作業にもずいぶんと時間を取られました。それでも、現場の只中で采配を振るうことの醍醐味を久しぶりに味わうことができました。
 みなが不安なく仕事を進めていくためにも自分が出て行くしかないと、自分の役割を再確認できた現場でもありました。私が現場に立っていたことで、社員の安心感が増したのです。
 そして何より、これまでに培ってきた知識や技術をフルに活かすことができました。私が何よりもユニオンテックの社員たちに伝えていきたかったノウハウを現場で身をもって教えることができた。これは非常に大きな収穫でした。

「徳真会 QUARTZ TOWER」の話をしましょう〈後編〉