社員の成長を実感できた

社員の成長を実感できた

 今回、現場に入って良かったと思えた、もう一つの理由を紹介しましょう。
 それは、社員の成長を心から実感できたからです。ああ、みんな確実に成長しているな。大げさではなく、芯からそう思えた。社長として、これほどうれしいことはありません。
 ユニオンテックは社員が増え、いまは、私が現場に入っていたころを知らない社員の方が多くなりました。しかし、そんな社員たちが、この「徳真会 QUARTZ TOWER」の現場を通して、社長は有言実行を実践しているとわかってくれたようです。
 内装施工の完成度を高めるためには、何が良くて、何がダメなのか。妥協はなぜ許されないのか。それを身をもって教えることができました。
 例えば、クラックが出たとき、例えば、可動が悪かったり、段差や隙間があるとき、私、大川祐介は、1ミリでも隙間があれば容赦なくダメ出しをし、作り直しを命じました。事実、4階の天井は3回、作り直しています。
 これはちょっとした発注ミスが原因でしたが、お客様にこちらの発注ミスは何ら関係がありません。例え些細なミスであっても、不完全なものをお客様に引渡することなど絶対にできない。それを自分の行動で社員に明確に示すことができたのです。
失敗したくない、そう思えるから人は成長できる

失敗したくない、そう思えるから人は成長できる

 仕事は自分の背中で見せるーー。
 部下に何かを教えるときによく言われることですが、今回ほど、その効果を強く実感したことはありません。
 私が普段から社員に口を酸っぱくしていってきたことーーお客様に満足していただくためにユニオンテックとして何をすべきかーーをみなが現場で理解してくれました。
 失敗やミスを覆い隠してしまっては、人は成長できません。
 失敗をごまかす人間は一生ごまかして終わるよ。次は失敗したくない、そう思えるから人は成長できるんだ。失敗したものをお客様に引き渡してしまったら、お前の人生は終わりだよ。
 これはかねてから私がよく社員に言ってきたことです。それを、現実の行動を通して社員に理解してもらうことができました。途中から、社員は何かわからないこと、判断に迷うことがあると私に確認に来ました。「この人が言っていることは正解なんだ」「現実に行動に移しているんだ」とわかってくれた。口で言うよりも、背中を見せたほうが早いことを実感しました。
某ドキュメンタリー番組さながらのサプライズ映像

某ドキュメンタリー番組さながらのサプライズ映像

 「徳真会 QUARTZ TOWER」が竣工し、お客様に引渡する際に、私たちはこれまでのドキュメンタリー映像をサプライズでプレゼントしました。
 ユニオンテックのスタッフが総力をあげて制作した映像です。完成した映像を見て、私、大川祐介は感嘆しました。
 いったい、どれだけ熱を入れて作り上げたのか。お客様に喜んでいただこうと、こんなにも手間暇をかけて作り上げたのか。社員の熱意と行動力には、社長ながら拍手を送らざるを得ません。それほどの出来栄えでした。
 オープニングには、ドローンを使って渋谷の町を空撮しました。という予定でしたが、実際にはこのために買ったドローンをうまく操縦できず、撮影した画像の出来があまり良くなかったので、「徳真会 QUARTZ TOWER」の総合プロデューサーをつとめた紀里谷和明さんが持っている画像をお借りしました。
 そして、関係者のコメントを取り、徳真会様の創業の地である新潟にも飛び、BGMを流し、徳真会様のロゴマークもつけて映像を完成させました。
 できあがった映像はさながら、某局の人気ドキュメンタリー番組「プロジェクトX」です。一つのプロジェクトを完成に導くために関係者の誰もが奮戦苦闘した道のりが、しっかりと描かれていました。
誰もが感動したその瞬間

誰もが感動したその瞬間

  引き渡しの瞬間をさらに盛り上げようと、ユニオンテックではこの日のために徳真会様のロゴの入ったTシャツを制作しました。
 そのTシャツを着た私、大川祐介とスタッフが勢揃いし、その上で映像を流したのです。 
 このときの反応は忘れられません。周囲を見渡すと、見終わった誰もが感動していました。お客様は涙を流して喜んでくれました。
 じーんときたのは私たちも同様です。
 映像を見ながら、大変だった日々、調整に駆けずり回った日々が思い出されて、この案件に関わることができて本当に良かったと心の底から思えました。
 そして、「徳真会 QUARTZ TOWER」を通して、ユニオンテックの現在の能力を確認できました。さらには、私、大川祐介自身のスキルが少しも錆びついていなかったことを確認できたのもよかった(笑)。
 忘れられない案件はいくつもありますが、今回の「徳真会 QUARTZ TOWER」がその仲間入りをしたことは確かです。
縁をつないでいこう

縁をつないでいこう

 「徳真会 QUARTZ TOWER」のインテリアデザインは、今回、乃村工藝社のA.N.D.クリエイティブディレクターである小坂竜さんが担当されました。
 小坂さんとタッグを組むことができたのも、ユニオンテックにとっては大きな収穫です。非常にデザイン性の高い案件を私たちはしっかりと予定の期間内に具現化できた。我々ならやれるんだーー。そんな強い自信につながりました。と同時に、超一流の方との仕事はユニオンテックのデザイナーたちにとっても良い刺激になったのではないか。超一級の仕事ぶりに触れることで、彼らのデザイナースピリッツは強く触発されたに違いないと確信しています。
 徳真会様の理事長の奥様からかけていただいた言葉ーー「これから、うちが出す医院はすべてユニオンテックにお願いしたいわね」も忘れられません。
 徳真会様の医院は地方や郊外にも多く、いま現在のユニオンテックのマンパワーでは難しい面もあるのですが、このご縁は大事にしたい。縁をつないでいくべく、これからも精進しなければ。心からそう思います。