週に2回、4時間かけて中間管理職を教育

週に2回、4時間かけて中間管理職を教育

 私、大川祐介は今年に入ってから、週に2回、社内で「大川塾」を開催しています。
 塾という名称からわかるように人を教育する場です。もちろん、対象はユニオンテックの社員。中間管理職を塾生として、朝の9時からお昼まで1回につき約4時間、みっちりと時間をかけて塾長の私が社員を直接、教育しています。
 社長業のかたわら、週に2回、コンスタントにこれだけの時間を割くのは容易なことではありません。
 しかし、「大川塾」は、これからユニオンテックが成長していくためには欠かせない場です。いま、中間管理職を徹底的に教育しなければ、ユニオンテックの未来はない。そう考えています。
 私がそれほどまでに「大川塾」に力を入れ、情熱を注いでいるのはなぜなのか。今日はその理由をお話しましょう。
それは約10年前から始まった

それは約10年前から始まった

 「大川塾」は、昨日今日、急に始まったわけではありません。
 実は、名称こそ「大川塾」ではなかったものの、同じような時間を以前から社員との間に作っていました。
 例えば、タバコを吸うために喫煙スペースに立ち寄ったとき。ふと社員と目があったとき。元気のなさそうな社員の顔を目にしたとき。私は機会さえあれば、個別に社員を呼んでコミュニケーションの時間を確保していました。
 始まった時期はおよそ10年前でしょうか。まだ社員は10人程度、年商でいうと4、5億円にすぎない、小さな会社だった時代です。
 そのときからすでに始まっていた「大川塾」で、どんな話をしていたと思いますか?
 私、大川祐介は、ことあるごとに自分のビジョンを社員に伝えていました。会社をこんな風に盛り上げたい、大きくしたい、成長させたい、そのためにはこういうことをしていかないとダメだ。そんな話をしていました。
大川祐介が魂を込めて語りかける時間

大川祐介が魂を込めて語りかける時間

 1対1ではないこともありました。大川祐介対複数の社員、という形でのコミュニケーションです。時間は、20分のときもあれば、2時間近いこともあります。正直に言えば、私は話が長くなりがちなので1時間を超えることはざら(笑)。さらなるロングバージョンとして、ご飯を食べながらということもありました。過度のコミュニケーションともいえるかもしれません。
 熱い話を延々としていたことから、いつかその時間は社員たちから「大川塾」と呼ばれるようになりました。
 「今日は『大川塾』に行って来たの?」
 社員が私に呼び出されて戻ってくると、周囲はそんな風に声をかけていたそうです。
 つまり、「大川塾」は私が命名したものではない。自然発生的なニックネームです。社員が「塾」と呼ぶようになったのは、そこで「教育を受けている」と感じてくれていたからでしょう。大川祐介が魂を込めて社員に語りかけている。そうしたイメージが「大川塾」という名称につながったのだと自負しています。
動機付けを間違うと、得たい成果が得られない

動機付けを間違うと、得たい成果が得られない

 当時は、「社長がこうだから、俺らもがんばらないといけない」「社長がここまで言うんだから、それに応えていきたい」という機運がもっと社内に満ちていたように思います。私、大川祐介の思い、目標、ビジョンが社員の頭にも浸透している。そんな強い手応えがありました。
 20才のときに会社を起こした起こした私が社長として一番最初に描いた夢は、自社ビルを持つことです。ファーストステージのこの夢を実現できたのは、社員が私と同じ意識、同じ方向性で動いてくれたからです。
 人は、脳から身体に司令を出し、行動に移します。どんなに身体を動かしたくても、そのような司令が脳から発せられなければ動きようがない。では、どうしたら脳が適切な司令を出すことができるのか。
 モノを言うのは動機付けです。こうしたい、こうありたい、こうなりたい。そうした強い動機付けが必要です。この動機付けを一歩間違うと、得たい成果は得られない。成果には直結しません。
 だから、私はしつこいほど社員とコミュニケーションを取り、社員を私が掲げる同じゴールへと導いていった。強く強く動機づけした。それが成果につながっていきました。
濃密なコミュニケーションをいかに保つか

濃密なコミュニケーションをいかに保つか

 しかしながら、会社が大きくなるにつれて、「大川塾」の機会は減りました。
 それは、私が忙しくなって、社員とのコミュニケーションの時間を取らなくなったからでしょうか?
 とんでもない。私が「大川塾」に費やす時間が減ったわけではありません。社員の数が増えたため、社員から見れば、「大川塾」で学ぶ時間が減ったのです。
 社員数が増えれば、一人の社員と私、大川祐介とのコミュニケーションの時間が減るのは当然です。1日が24時間と決まっている以上、どうしようもありません。
 ずっと小規模の会社のままでいれば、濃密なコミュニケーションを保てたのかもしれませんが、ユニオンテックは成長をしています。さらなる成長を目指しています。業界を革新し、リーダーとなる立場を追求しています。
 ならば、社員とのコミュニケーションが減るのは仕方がないことなのか。そこはスルーするしかないのか。ずっと感じていたこの疑問に対する私の答えが、今年に入ってからの「大川塾」の開催です。
 「大川塾」を始める。そう私が言い出したとき、社員はみな笑っていました。「また始まった」「また思いつきだ」。そう思っているのかもしれません(笑)。
 そう、確かに思いつきです。突如、閃いたアイデアです。しかし、私、大川祐介は真剣です。「大川塾」の開催は、単なる思いつきではなく、必然的な閃きなのです。

6つの事業部を成長に導く「大川塾」、開講!〈後編〉