強みを最大化せよ

強みを最大化せよ

河野 例に挙げた大手飲料メーカーが抱えるブランドにはそれぞれ独自の個性があります。それでいえば千葉支店の個性というか強みといえるのは、ドラッグストアや調剤薬局の設計施工の実績を多数持っていること。千葉支店には、飲食店の案件を豊富に手掛けたスタッフもいますし、本社スタッフと一緒に都内のオフィス案件も多く経験してきましたが、やはり何よりもドラッグストアや調剤薬局が強いですね。
大川 強みを最大化するのは的確な戦略ですよ。ドラッグストアを前面に打ち出していくと、千葉支店もブランドとして形になりやすいんじゃないかな。
河野 そう思いますね。いま、地方の大きなドラッグストアチェーンがどんどん関東に進出していて、中小のドラッグストアを吸収合併するケースも多いです。そうした企業が店舗展開を積極的に進めているので、千葉支店が受ける仕事も多くなりそう。千葉支店が発足して半年はほとんど仕事がなかったことを考えると、嘘のようです。 
大川 今年、新卒の社員が1人千葉支店に入ったから、いまトータルで5名でしたっけ? 年内に早く10人体制を目指した方がいいね。そうじゃないとオーバーワークになるから。しばらくは本社に仕事を渡してもらってもいいけれど、本社は本社で忙しい。やはり人材を拡充しないと。人が来ると、仕事も入ってくるし、お客さんからも充実した体制の会社だと見られるようになります。
追い込むことで人は成長する

追い込むことで人は成長する

 大川 人材を集中投下すると、本当に仕事が来るようになるんだよね。同じ体制で固まっていると、人は同じことしかやらなくなる。でも、新しいスタッフが入ると刺激になるじゃないですか。責任感も湧いてくるし。
河野 いつもいまのメンバーでやっていると、どうしても慣れ合いが生じますよね。役割も固定しちゃいますから。
大川 そうそう。でも、メンバーが増えると違ってくる。私は、新しい人が入ったら、どんどん講師役をやらせるのがいいと思っています。人前でしゃべらせると、成長するからね。これは本当に効果がある。講師の役割を担うと、講師として見られるようになるから、自分もそれに恥ずかしくないように頭の中を整理する。そうすると、やるべきことがクリアに見えてくる。多少、追い込むことで人は成長するんだと思います。
河野 2016年春に完成した渋谷の『クオーツタワー』の案件では、千葉支店のスタッフの一人も現場に加わりましたが、本社のスタッフといっしょに仕事をすることで、彼は非常に刺激を受けて戻ってきました。いつもと違う面々との仕事では勉強になることが多かったようです。何よりプロジェクトを協力して完成させる醍醐味ややりがいを深く感じ取ってくれた。千葉支店に戻ってきてからというもの、やる気が以前と全然違うように思います。別にそれまでやる気がなかったわけじゃないですが(笑)。
大川 彼はビルの3Fを担当していましたが、楽しそうにやっていたな。刺激を受けていることはこちらからも見て取れました。
ユニオンテックに頼まないと損

ユニオンテックに頼まないと損

大川 これから千葉支店に希望するのは、ズバリ、千葉の中ではナンバーワンになること。
河野 ナンバーワン‥(苦笑)。
大川 そう。千葉で内装デザインを考えるときに最初に浮かぶのがユニオンテックでありたいじゃない。それが千葉支店が目標とすべき立ち位置ですよ。もっと正確に言うと、千葉だけじゃなくて、茨城を含めて誰もが知っているユニオンテックになる。
河野 商圏としては茨城、埼玉も視野に入れてますからね。
大川 超強い会社を作りましょうよ。もうね、「ユニオンテックに頼まないと損でしょ」という存在になりたい。競合の脅威でしかない存在。競合がユニオンテックの傘下にならないと生きていけないぐらい。かなり大げさに言っちゃったけど(笑)。
河野 いつも思いますが、人材のこと、Webのことなど、大川社長を通して、自分たちはこうやって進んでいくんだという道筋が見えるのはありがたい。常に先を見て、いろいろなことを仕掛けているのはすごいなと感嘆します。
大川 いまから20年前には設計と施工を手掛ける会社はなかったけれど、いまは主流になってきましたよね。設計だけの会社から見ると、いまや設計施工会社が脅威になってきている。もともと設計と施工が分かれているというのは、クライアントからするとおかしな話。自分で牛や魚を獲ってきて、どこかに場所を借りて料理人に来てもらい、さばいて料理に仕立ててもらうのと同じだから。そんなのは消費者のためでもなんでもない。
河野 業界の都合でしかないですね。
最先端の知識・技術・サービスを統合する

最先端の知識・技術・サービスを統合する

大川 ただ、最終消費者のニーズに合わせていくには、こちらもいろいろな引き出しを持つ必要があると思っています。例えば、美容業界と医療業界が融合して自由診療が生まれたけれど、美容皮膚や審美歯科の空間を作る場合には、美容を知っている会社が絶対に有利ですよね。お客さんは美容業界の経験豊富な会社に頼む。こんな風に、お客さんのニーズが変わっても即座に対応できるように、多種多様なノウハウや引き出しを豊富に揃えておくことが欠かせない。プレゼンについても、動画を積極的に取り入れることが今後、必須になってくると確信しています。内装業界も建築業界もすでにレッドオーシャンですが、そこで勝ち抜くには、最先端の知識・技術・サービスを結合しないと生き残れない。
河野 進化の先取りですね。よくそこまで考えが及ぶなと、いつも驚きですよ。大川社長の頭の中はどうなっているんだか(笑)。
大川 私の考えの基本は、他社にされて嫌だなと思うことを先にすること(笑)。内装インテリアまで含めてCGを使ってプレゼンすれば付加価値が付く。でも、これを絶対に他社にされたくはない。だから先にやるんです。チャンスがあっても、それをものにできなければリスクになる。チャンスを誰かに取られてしまったら脅威になる。だから、いつでもチャンスをものにできる状態にしておかないとね。
河野 チャンスをリスクにしないためにも、千葉支店はまず人材採用に取り掛かります。デザイナーを2人、施工管理の人材を3人ほど採用して拡充しないと。事務所がすぐ手狭になりそうですが(笑)。
大川 期待していますよ。千葉支店は「誰もが知っているユニオンテック」を広範囲に広げていく第一歩ですから。