ワンフロアのオフィスにしたい

ワンフロアのオフィスにしたい

 本社を移転するにあたって、私、大川祐介が心の中で決めていた条件。その一つが京王線沿線であることは先にお話しましたが、もう一つ、別の条件もありました。
 それは、ワンフロアであることです。
 フロア数が多く、縦に長いオフィスは移動に時間がかかるだけでなく、全体を見渡しにくくなります。
 東京オペラシティ内の新本社オフィスは約300坪のワンフロア。600坪あるワンフロアの半分を借りる形です。40Fにあるので、眺望も良く、外に広がる光景は圧巻です。何より、ワンフロアなので見通しが良く、社内の様子も把握しやすい。風通しも良くなります。理想的なワンフロアでした。
 ここで決まりだな。
 内見して心が動いた私は、すぐに決断。家賃を聞いても心が変わることはなく、まずは社員の了解を得ようと、その翌日に全員の前でこう告げました。
「11月に本社を初台の東京オペラシティに移転しようと思っている」
 そして、皆に賛否を問うたのです。
稲城のベースは残す

稲城のベースは残す

 社員に賛否を尋ねると、多くが賛成の声をあげてくれました。「会社のブランド力が上がる」と評価する声がほとんどで、会社にとって良い決断であるという意見が大半を占めていました。
 とはいえ、反対の声もなかったわけではありません。20人ぐらいが反対意見だったでしょうか。
 反対理由の多くは、「稲城の本社をなくすと、現場はどうするのか」という疑問でした。
 当然といえば当然です。ユニオンテックは職人として私、大川祐介が起業し、設計施工を一貫して手がけられることを強みとしてきました。現場に強いことは我々の持ち味であり、誇りでもあります。
 実際、現場の段取りは稲城のような土地に余裕のある場所でないと難しい。荷物や資材の受け渡しは都心部のオペラシティでは困難です。車からおろすのも一苦労でしょう。
 そこで、私、大川祐介が下した結論はこうです。
 稲城のオフィスは一部、このまま残す。モノづくりを末端からちゃんとやっている会社として、稲城にベースを置くことはお客様の信頼構築には欠かせない。だから、制作関連部門の社員に関しては初台の本社に在籍する形にしながらも、これまで通り稲城をベースにする。
 これで解決です。いまユニオンテックには千葉支店もあります。初台への本社移転を機に、この千葉支店を東関東支社とし、稲城のオフィスは西関東支社と位置づけることも決めました。本社を中心に東西に支社を置く。みごとにバランス良くおさまる形になったのです。
オープンディスカッションな風土に

独立を支援する選択肢を用意する

 レイアウトについては社内にクリエイティブのプロが多数いるので、何も心配していません。
 唯一、私、大川祐介の希望として出したのは、ワンフロアのオフィスに壁を作りたくないということ。社長がどこにいるのか一目瞭然で、誰にでも気軽に挨拶ができるような空間、オープンディスカッションな風土のオフィスにしたい。それだけです。
 風通しの良いオフィスにしたい。
 閉鎖的な空間を作りたくない。
 誰もが気軽に声をかけあいたくなるような空間にしたい。
 それがかなえば満足です。ユニオンテックのスタッフなら必ずその願いを実現してくれるはず。強く確信しています。
 プレゼンルームについては、音響だけではなく五感に訴える機能もあったらいいかもしれない、VR(バーチャルリアリティ)を取り入れようかなどとちらっと考えていましたが、もうすべては社員にお任せです。
 完成が楽しみでなりません。
社員が200人を超えた暁には…

社員が200人を超えた暁には…

 新本社オフィスの広さは300坪。現在の稲城の本社オフィスとアネックスをあわせても全部で140坪弱ですから、いきなりスペースは倍になります。社員はマックス180人ぐらいは問題ないと見ています。
 では、それ以上に増えたらどうするのか?また移るのか?
 来季は社員が70人増えることは確定済みですし、チームサスティナの営業だけで30人増える。営業スタッフだけで200人ぐらいに達する予定です。いまのスペースでは賄えない事態が早晩に訪れるでしょう。
 しかし、私、大川祐介は何も心配していません。
 現状、40Fの600坪のフロアすべてを借りるにはまだユニオンテックは力不足。負担が大きいため、ワンフロアの半分のスペースを借りました。
 しかし、ユニオンテックはこれからも成長を続けます。チームサスティナの試みも軌道に乗ってきました。社員数が200名近くに到達したそのとき、我々は業界を変革し業界のリーディングカンパニーとしての歩みをさらに進めているはずです。
 そうなれば600坪のワンフロアをすべてユニオンテックが占めるのは不可能ではない。この本社オフィスを舞台に、私、大川祐介はユニオンテックの事業をさらに加速させていくことをお約束します。