不動産仲介会社、「NFC」とはどんな会社なのか?
2025年12月より、本格的なグループ経営体制へと移行したユニオンテック。バリューチェーンを拡げるなかで、2025年7月にグループに加わったのが、株式会社NFCです。事業用不動産の仲介を主軸に不動産課題を解決する会社ですが、ユニオンテックグループの中でどのような役割を担っているのでしょうか。
ユニオンテック株式会社(以下、当社)執行役員・赤枝と、株式会社NFC(以下、NFC)代表取締役・保阪涼太さんの対談で、NFCの“現在地”を明らかにしました。
保阪 涼太 Ryota Hosaka
株式会社NFC 代表取締役
赤枝 泰明 Yasuaki Akaeda
ユニオンテック株式会社 執行役員
物件探しから内装まで、上流から関わるワンストップ体制へ
赤枝
まずは、NFCとして主に取り扱っている物件について教えてください。
保阪
オフィスや店舗、商業施設といった、いわゆる「事業用不動産」をメインに取り扱っています。ユニオンテックグループには多くの法人のお客様が関わっていますので、仲介を主軸にしつつも、皆様の不動産に関するさまざまな課題を解決できるような体制を整えていきたいです。
赤枝
ユニオンテックグループの一員として動くことは、NFCとしてはどんな強みになるんでしょうか?
保阪
設計施工の知見がバックにあり、いつでも連携できることですね。一般的な仲介会社は物件紹介だけで役割が終わりますが、私たちはグループの設計・施工チームと連携できるため、「この物件で本当に理想のオフィスが実現できるか」という視点まで含めて提案できます。企業の移転や新規出店計画は会社として大きなプロジェクトになることも多いため、不動産の選定から内装の施工期間を含めたリアリティのある工程表を組む必要があります。ユニオンテックグループであればこれもすぐに連携できるため、精度とスピード感を持ってサービスの提供ができることは他の不動産会社にはない強みです。
また、多くのお客様が気にされる「この物件に自分たちの希望する人数や機能が収まるのか」という点に対してもプロ目線で早期に判断できるため、プロジェクト全体をスムーズに進めることができます。
赤枝
物件探しの段階から一緒に動くだけでなく、複数の空間のプロとのスピーディな連携でお客様に安心感を与えながら、お客様にとっても、物件探しから内装までを一貫して相談できる体制になるということですね。
保阪
その通りです。物件選定から内装まで上流からワンストップで伴走することで、早い段階から『このチームにすべて任せたい』と思っていただける確固たる信頼関係が生まれます。
加えて、オフィスの場合は採用強化のため内装デザイン、クリニックや店舗の場合は集客といった事業課題を解決する内装デザインが求められるため、そこにユニオンテックの専門性が控えていることは非常に大きな提供価値につながります。
弊社は不動産ですので、空間の思想やデザインといった領域まで単独で網羅し切れない部分があり、とても心強く感じています。
「お客様をください!」から始まったグループ連携
赤枝
当社グループに合流して1年経ちましたが、実際に動いてみてギャップなどはありましたか?
保阪
当初から、連携が形になるまでには時間がかかるだろうと予想していましたが、その認識は間違っていませんでした。内装を手掛けるユニオンテックと、仲介を担う私たちは、自分たちのお客様へそれぞれのサービスを自身を持って紹介しあえることが理想ですが、そのためには、スキル以上に「紹介したい」と思ってもらえる信頼関係が重要です。信頼関係を作るには時間がかかることは、前職のオフィス仲介時代の経験で分かっていました。
赤枝
社内での認知を広めるために、何か工夫されたことはありますか?
保阪
昨年末の事業発表では、まずは「お客様をください!」と率直に伝えました。変にかっこつけてしゃべるよりも、まずは実績を積み重ね、「不動産ならNFC」と思い出してもらえる存在になることが先決だと思ったからです。その結果、営業担当の方から案件を紹介してもらうことができ、誠実に愚直にやっていけば、お客様からも選んでいただけるという手応えを感じています。同じユニオンテックグループの中に、どんな相談でも一生懸命動いてくれる不動産会社がある、と認知されることが当面の目標です。
初期伴走から深まる信頼。多様なニーズに応える不動産総合窓口へ
赤枝
現在、既に動き出している連携プロジェクトはありますか?
保阪
案内中の案件は複数あります。ユニオンテックグループへの信頼を寄せてくださっているお客様に私を紹介してもらい、物件探しの初期段階からどんなに細かいことでも丁寧に伴走することで、非常に喜んでいただけているケースがあります。このような早い段階での関係性構築で、お客様自らが「物件も内装も、もう保阪さんたちに任せるよ」と言ってくださるような状況が作れつつあります。宅地建物取引業免許(法人として不動産取引に必要な免許)を6月末に取得しましたので、最近は紹介から2件の不動産仲介実績ができました。
赤枝
グループ内の専門性をつなぎ、お客様の課題をワンストップで解決していくことが理想ということですね。
保阪
はい。免許を取得したことに加え、7月からは住宅売買出身の社員も増えたため、住宅仲介にもトライしていく予定です。主軸は事業用不動産ですが、住まいからビジネスまで幅広くカバーするグループの不動産総合窓口となることを目指し、会社としても躍進していければと考えています。
値上げ相談が急増するマーケットで、NFCにしかできないアドバイスがある
赤枝
現在のターゲットエリアや、お客様の層はどうなっていますか?
保阪
一都三県がメインエリアではありますが、全国の物件探しも対応可能です。実際、地方に物件のご案内に行くことも多いです。
客層は現在90%が法人ですね。オフィスの拡張や縮小移転のニーズに対して、物件を紹介するのがメインの業務になっています。
赤枝
最近のお客様からは、どのような相談が多いでしょうか?
保阪
現在は、賃料の値上げに伴う相談が圧倒的に増えています。更新時の賃料値上げに対し、それならいっそ移転したいというニーズは多いのですが、他の物件も賃料が上がっており、かつ空き物件自体が少ないというマーケット状況です。そのため、具体的な物件探しよりも手前の「今のオフィスを維持すべきか、それとも移転すべきか…」という相談が比率としては多いですね。そこに対して、プロ目線で選択肢を整理しながら伴走できるのが、NFCの強みだと思っています。
そして、ユニオンテックグループには、移転の対応やフルリノベーションのほか、現状維持+部分改装に対応できる事業部も存在しているので、最終的に不動産の紹介が発生しなくてもお客様に最善の選択肢をご提案できることがグループの強みですね。
赤枝
当社グループに入って、環境面での変化はありますか?
保阪
ユニオンテック本社のオフィスのデザイン性は、大きな武器になっていますね。名刺交換の際や、実際にお客様を本社に招いた際に「すごいですね」と驚かれることが多く、それだけで企業としての信頼感や提案力を体感していただくきっかけになっています。
不動産を起点に、グループの力を結集して本質的な課題へ挑む
赤枝
今後、不動産仲介としてどのような価値を実現していきたいですか?
保阪
理想は、大手不動産会社が行うようなソリューション営業です。単に物件を紹介して終わりではなく、経営課題まで踏み込んでお話を伺い、潜在的な課題に対しても提案を行っていきたいです。
例えば「オフィスの移転」という相談から入っても、実は他にも建物を持っていたり、関連会社が不動産の活用を検討していたりと、本質的な課題が出てくることがあります。また、昨今のトレンドもあって空き家・相続などがお客様との話題で頻繁に出てくるため、専門窓口として力になりたいという思いもあります。 仲介単発で終わるのではなく、ユニオンテックが持つ内装や他の部署のリソースを活かし、不動産を起点にあらゆる課題に応えられる体制を目指しています。
赤枝
ユニオンテックグループの各事業と協力する上で、大切にしている考え方はありますか?
保阪
グループ会社それぞれの強みを尊重し、お互いが機嫌良く仕事ができる関係を築くことです。営業のフォーメーションとして、自分が攻めに回るべきか、引きに回るべきか、相手に合わせて柔軟に動くようにしています。特にユニオンテックから紹介してもらった案件については、しっかりと意向を汲み取った上で動くことが不可欠だと思っています。
赤枝
最後に、ユニオンテックグループ全体に伝えたいことはありますか?
保阪
不動産仲介事業を始めたことで、外部の仲介会社さんと競合になるのでは、と不安に思う現場メンバーもいるかもしれません。ですが、実際には共存可能です。外部の仲介会社さんからすれば、「内装会社が持っている移転情報をキャッチアップしてくれるパートナー」として私たちを捉えてくれることも多く、共同仲介という形で一緒に動くケースもあります。どんなに些細なことでも、お客様との会話の中で不動産に関する話題が出たら、ぜひ気軽に声をかけてもらえると嬉しいですね。「この建物なら相場はどうですか?」など、相場の調査やデータの提供だけでも構いません。日頃の雑談の延長線上で仕事の相談が生まれるような関係になれば、もっと面白い連携ができるはずです。売上に応じて増員していきますので、グループ全体をもっと盛り上げられるように頑張っていきたいと思います。
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Interview
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グループコミュニケーション部 組織開発TM/人材開発TM
岩橋敦子