Check Points!
● 少しでも自身が関わった仕事でトラブルが起きたら、「自分に何ができたか」から考える
● 「お客様にとっての重み」を基準に、すべての案件に最大熱量で向き合う
● 迷った時に立ち戻るために、自分の中のルールを明快に言葉にしておく
● 話しかけにくい相手でも、自分にない視点をそばで見て学ぶ
目の前の仕事に、いつも同じ熱量で向き合う――そう言い切れる社員がいます。
商空間からラグジュアリーレジデンスへとフィールドを広げてきた松田雄太朗さん。飲食店を中心に、これまでのキャリアで約700店舗の設計に携わってきました。ユニオンテックが掲げるバリューを最も体現したメンバーに贈られる「New Standard Award」の表彰の中で、「GO BEYOND MVP賞」を2025年12月に受賞しました。特別なスキルがあるわけではないと本人は語りますが、どんな案件にも「投げ出さない」姿勢を貫いてきたことが、その理由です。松田さんの言葉から、その判断基準を紐解いていきます。
原点は小学生時代。家族の経験から知った「お金の重み」
松田さんが「空間をつくる仕事」に初めて触れたのは、小学生の頃。父親が計画していた焼肉店の出店に向けて、家族で図面を描いたことがきっかけだったそうです。
家族で新しい店について話し、出店への期待が膨らんでいた矢先、銀行融資を受けたタイミングでBSE問題が発生。父親が勤めていた焼肉店もこの影響で経営が立ち行かなくなり、出展計画は白紙に戻ったといいます。
当時必要だった開店資金は200〜300万円ほど。金額だけを見れば、仕事で扱う数千万円、数億円の案件に比べれば小さく見えるかもしれません。しかし松田さんにとっては、空間を作る予算というのは、人の人生を大きく左右するほどの重みを持つんだ、と知った原体験になりました。
以来、お客様から預かる予算を単なる「案件金額」として見ないようにしているといいます。そのお金を準備するまでに、どんな思いや決断があったのか。父の出店計画があの一件で白紙に戻ってしまったように、自分たちが途中で仕事を投げ出せば、その先にいる依頼主の人生にも同じような影響を与えかねないそう考えるようになったそうです。松田さんの「絶対に投げ出さない」という仕事のルールは、ここから生まれました。この意識は、ユニオンテックに入社した今も変わっていないといいます。
「誰のせいか」より、「自分に何ができたか」を考える
松田さんが仕事において絶対に守っていることは、「投げ出さないこと、他責にしないこと」。——この姿勢は、仕事の現場で起きるトラブルへの向き合い方にも表れているといいます。仕事をしていれば自分だけではコントロールできないことや、想定外のトラブルが起きることもあるものです。そんなとき、「誰の責任なのか」を考えるのではなく、その場に自分が関わっていたなら「自分に何ができたのか」を真っ先に考える——そんな姿勢を松田さんは大切にしているそうです。
松田さんは、迷った時にもこの姿勢を忘れないよう、自分なりの「仕事のルール」を言葉にしています。
抽象的な「頑張る」で終わらせず、こうして言葉にしておくこと。それが、日々の判断のブレをなくしているそうです。
一人で背負うのではなく、人を頼ることもOWNERSHIP
4つのバリューのうち、松田さんの中では、「TAKE OWNERSHIP(私が責任者!)」を最も大切にしているといいます。強い「責任感」があれば自ずと行動力(MOVE FAST)が生まれ、その結果としてNO LIMITな姿勢に到達する、というように、松田さんの中では、4つのバリューは別々のものではなく、責任感を起点につながっているものだと考えているそうです。
一方で、責任感を軸にどこまでも突き詰めようとするほど、「一人でできることには限界がある」とも感じるようになったといい、だからこそ、THE UNIONSHIPも同じくらい大切にしていると松田さんは話します。自分とは違う経験や専門性を持つ人から意見をもらう。分からないことは聞く。時には、話しかけるハードルが高い相手でも、その人の仕事をそばで見ているだけで学びになる。自分一人の正解に閉じず、異なる視点を取り入れ続けることが、松田さん自身の可能性を広げてきました。
1. トラブルも「自分に何ができたか」から考える
すべてを自分のせいにする必要はありません。ただ、自分が少しでも関わった仕事なら、「もっと早く気づけなかったか」「自分から声をかけられなかったか」と、一度自分に矢印を向けてみる。それが改善の出発点になります。
2. 仕事の重要度を「金額」や「目立ちやすさ」だけで決めない
「相手にとって、この仕事はどんな意味を持つのか」を考えることで、すべての仕事への向き合い方が圧倒的な熱量へと変わります。
3. 忙しい時ほど、迷った時に戻れる「自分のルール」を持つ
「投げ出さない」「最後まで責任を持つ」といった姿勢を、自分の言葉でルール化しておくこと。余裕のない時でも、それが日々の判断のブレをなくしてくれます。
4. 成長は、人のそばにいるだけでも生まれる
いきなりうまく質問できなくても構いません。会議での話し方、判断の仕方、仕事の進め方をそばで見るだけでも学べることがあります。「話しかけづらいから」で距離を置かず、自分から学べる場所に近づくことも成長の一歩。
※2026年10月現在、Luxury Design事業部に所属