お客様の“生の声”を聞く——『キャシュモグループ様×UT』パネルディスカッション実施 | 社内レポート | 採用情報 | ユニオンテック株式会社


 キャシュモグループ様 × UT パネルディスカッション


2023年12月15日(金)にユニオンテックが開催した、24期上期アワード。アワードのメインコンテンツであるNew Standard Award授賞式のほかにも、各事業部の進捗発表や懇親会などが行われ、盛りだくさんの1日となりました(アワード全体のレポートはこちら)。 

ここでは懇親会の合間に開かれた、お客様と弊社社員による「パネルディスカッション」の様子をピックアップ。一度は失注したはずの案件が“復活”したという、世にも珍しい出来事が起きたキャシュモグループ様の移転プロジェクトを題材に、“あのとき、現場では何があったのか?”を、プロジェクトマネージャーを務められた株式会社キャシュモ財務コンサルティング部 軽部哲郎様をお迎えし、弊社メンバーと語り合いました。ユニオンテックの登壇者は、以下4名。

ワークスペースプロデュース事業部 ワークスペースプロデュース1部 アカウント4G 佐治太一さん(PM)
同 アカウント1G 早坂榛夏さん(デザイナー)
スペースコンストラクション事業部 コンストラクションマネジメント2部1G 藤田駿乃介さん(施工管理)
代表取締役 大川祐介(ファシリテーター兼進行)

 

 ▶︎コンペであえなく敗北…負けた理由と勝者の決め手

キャシュモ様は、オフィスが手狭になったことから移転を決断。ユニオンテックが設計・施工を手掛け、2023年7月に東京・赤坂に移転しました。ただ、弊社含む3社が参加したデザインコンペでは選ばれず…。一旦は失注してしまいます。 

スライドに映された当時の提案書を見て、「会社の顔ともいえるエントランスにはすごくこだわったんですよね」と振り返った早坂さん。コンペに負けたと知ってからも、悔しさをにじませました。

ユニオンテックからの提案資料

早坂
『佐治さんと反省会をしたんですけど、「あのデザイン良かったですよね?」「よく頑張りましたよね!」と褒め合う時間がありましたね(笑)』

実は、コンペでは早い段階でユニオンテックとX社の2社に絞りこまれ、一騎打ち状態。そして弊社のデザインは軽部様には刺さっていたものの、決定権のある7名のマネージャー陣のうち、なんと6名はX社を選ぶという結果に…! 将来性を加味してシックな色を取り入れた弊社の提案とは違い、X社の提案は、現在のキャシュモ様の雰囲気に合わせて明るい色をふんだんに使ったデザイン。なおかつX社は上場企業ということもあり、デザインの良さプラス『信用』という大きなアドバンテージで、ユニオンテックを負かしたのです。

さらに、早めに候補から外れてしまった会社については、軽部様はこのように振り返りました。

軽部様
『“ただお仕事だから参加している”ように感じてしまったところがあり、当社の温度感とは合わず、ご一緒することはないかなと判断いたしました』

本来であれば聞くことが出来ない、シビアで鋭いクライアントの視点。これを垣間見ることが出来たのも、パネルディスカッションならではかもしれません。

 

▶︎まさかの復活を経て――期待を超えるべく燃えたスタッフたち 

そしてコンペ落選から2週間が経ち…状況は一変。一度は失注したキャシュモ様の移転工事を、ユニオンテックが請け負うことになりました。一体、何が起こったのでしょうか?

軽部様
『一旦はX社にお願いしようと思ったのですが、キャシュモグループの未来を考えたときに、「本当にこのデザインで良いのか?」と再考する時間があったんです。そこで改めて提案書を見て、弊社の将来も考えてくださっているユニオンテックさんにしたいと方針を改めました』

つまり“会社の将来を見据えたデザイン”を提案できていたことが、復活の決め手となったのです。こうして見事に復活したユニオンテック。「社長室の代わりに、面白いスペースを作って」というキャシュモ代表取締役 梶井伸一様からのオーダーには、早坂さんが燃えました。

早坂
『打ち合わせの中で“映える”というワードがよく出ていたので、他にはないような映えるデザインにしたいという思いがありました。完全に私がやりたかったことを詰め込んだので、佐治さんたちからは「さすがにやりすぎ!」「これは提案しないほうがいい」と止められたんですけど、こっそり先方に出してみたんですよ。そうしたら「めちゃくちゃかわいいね! これでいきましょう」と好感触だったので、やった! と』

そうして出来上がったのが、VIPルーム。コーポレートカラーであるオレンジのテーブルや椅子や明るい雰囲気を作りつつも、壁や床にはダークなグリーンを入れて程よく落ち着かせる、好バランスの空間となりました。ちなみに、施工の段階ではこんな苦労が。

藤田
『一口にオレンジ色と言ってもいろんな色味があるので、VIPルームではアプリコットという色で揃えています。ペンダントライトと椅子は既製品で、テーブルとカラーガラスは造作なので、既製品の色に合わせられるよういくつもサンプルを作ることになって。想定以上の時間がかかってしまいました』

図面

熱く語る藤田さんの姿を見て、「そんなに深く考えているとは…」と驚いた軽部様。大川も「実際のところ、お客様から見たらそんな感じですよね」と同意しつつ「でもこだわることは大事」と、藤田さんを労いました。また、佐治さんも奔走。

佐治
『B工事の金額をいかに下げられるかと、梶井さんにいかにお金を多く出してもらえるかの交渉を常にしていました(笑)』

 

「期待を超えたい」。

そんな思いを抱き全員で情熱を燃やした結果、移転して約半年経ったキャシュモ様のオフィスの使い心地は良好とのこと。 

軽部様
『別部署とのコミュニケーションも取りやすくなって社員に好評です。社外の方からも「良いところに引っ越したね」と言ってもらえます』 

「どうぞ、赤裸々に話してくださいね」という大川の言葉を受けても、施工に関して悪い面が聞かれなかったことに、登壇した佐治さん、早坂さん、藤田さんはきっと安堵していたことでしょう。約45分にわたって語られた、移転プロジェクトの裏側。懇親会にご参加いただいたキャシュモグループの皆様、そしてユニオンテックのメンバーは、時折同じテーブルの者同士で自身の見解を話しながら、熱心に耳を傾けていました。

キャシュモグループ様 コーポレートサイト

キャシュモグループ様 実績紹介ページ

 

Photo=LEO YAMAMOTO Text=Mayuge Matsumoto

採用募集・エントリー

JOIN US

ユニオンテックではひとりひとりの社員が快適に働くためのさまざまな仕組みや制度をご用意しています。

採用募集・エントリー