社内アイディアコンテスト「IDEA UNION」を開催! 熱い思いを込めたプレゼン内容を予選から決勝戦までレポート | 社内レポート | 採用情報 | ユニオンテック株式会社


社内アイディアコンテスト「IDEA UNION」


「Build a New Standard.(新しいあたりまえを作る)」をミッションに掲げるユニオンテックが、24期の施策として社内アイディアコンテスト「IDEA UNION(アイディアユニオン)」を開催しました。 「IDEA UNION」は、23期に全社員参加型で行われていましたが、今回は“やりたい人たちがチームを組んでエントリーする”形式に変更。さらに、テーマは“ユニオンテックを「UT100」に導くアイディア”であれば何でもOKで、新規事業や既存事業の改善案といった売り上げに直結するものに限らず、組織開発案、コスト削減案、マーケティング案など、あらゆるアイディアを募集しました。これによって、社員間のつながりを強固にするとともに、自由な発想を促して、「Build a New Standard.」への新たな一歩を踏み出すことを目的としています。

1月にエントリーがスタートすると、日本国内のみならずベトナム現地法人の社員からもアイデアが寄せられ、参加チーム8組/延べ31人が参加するコンテストに。2024年6月21日(金)の本選に先駆けて4月19日(金)には予選も行われ、参加者全員が本気でプレゼンに挑みました。ここでは、「IDEA UNION」を予選から振り返り。8組全てのプレゼン内容と、審査結果をお伝えします!

 


「IDEA UNION」予選で9つの多彩なアイディアが激突!


4月の予選では、8組から3組に絞られました。全組の簡単なプレゼン内容は以下の通りです。(※うち1組は2つ提案)

▶「ベトナム現地法人でも設計デザインを提供」
ベトナム現地法人で働いている、タムさんによるアイディア。同支店では現在、「PersGPT」サービス運営のためCGパースの制作のみを行っていますが、実は設計デザインのスキルを持ったスタッフが多くいるため「ベトナム国内向けに、デザインを提供するのはどうか」と提案しました。特にハノイやホーチミンといった大都市では、オフィスビルが多く計画・建設されており、オフィスデザインの需要も高いのだとか。 

 

▶「建築写真を提供」
タムさんと同じくベトナムの支店で働いているキェットさんがプレゼンした新規事業案。ユニオンテックが設計・施工したプロジェクトの建築(竣工)写真を自社で撮影し、資料として保存。他の建築会社やソーシャルプラットフォーム、建築雑誌などに有料で提供するというアイディアです。機材などの予算例や、現在ベトナム国内で活躍している写真家がいることも示しつつ、「ユニオンテックはベトナムでもある程度認知されている企業だから、新規参入しても有利では」とのこと。

 

▶「ネゴリノ」
深刻な問題になっている“住宅リフォーム詐欺”が、解決するかもしれない新規事業案。消費者には分かりづらいリフォーム価格を、ユニオンテックがプロの目線で査定。さらに、リフォーム業者とのあいだに入り、消費者が納得できるよう交渉も行うというサービスです。これによって悪徳業者は嘘をつけなくなり、消費者は安心してリフォームを任せられるようになるとか!

 

▶「咲き誇れ!! スペシャリストネットワーク!!」
作業時間がなかなかとれず、ギリギリになってしまいがちな“図面”の提出プロセスを改善するアイディア。「図面が遅れることで発生してしまうリスクは多い」「ただ外注しようと思っても、フローが定まっていない」などの現状を伝えたうえで、スムーズに発注できるよう、社員全員が共有する外注スタッフデータベースの作成を提案しました。「実現すれば、約3億の売上増が見込める」と投資対効果も示す場面もあり、アピールもバッチリ。

 

▶「UTギルドプロジェクト」
ユニオンテックの協力会社をデータベース化する案。内装業者や設計事務所との取引は密に行われているものの、いつも同じ業者に頼んでいる社員が多く、社内であまり共有されていないのが現状なのだとか。中には、社員の退職を機に業者との縁が切れてしまうこともあるといいます。そこで、案件管理でユニオンテック社員が使用している、自社開発した内製ツール「CraftBoard」内に誰でも見られるようデータ化。開拓しやすい環境を整えようというアイデアです。

 

▶「防災、始めませんか」
全国各地で発生している大規模な自然災害受けて提案された、アイディア。危険エリアマップの提示や、備蓄の確保、棚の補強など社内の地震対策、復興支援といった取り組みを会社単位で行い、社内全体の防災意識を高めます。また、防災士に登録した社員が、お客様向けに防災講義を行うといった案や、引き渡し時に備蓄品をプレゼントするなど社外に向けた提案もされました。

 

▶「MORE NEW CHAOS!!」
“NEW CHAOS”をコンセプトにしているユニオンテック本社の内装を、もっとカオスにしてしまおう!というアイディア。継続的に要素を加え続けカオス化することで話題性が高まり、「また来たい!」という思いが強まるのではと提案しました。あわせてオフィスとしての機能も向上させ、社員の作業効率が上がる空間を作り上げたいとのこと。

  

▶「SUPPORTER制度の導入」
人事評価制度の改善案。現在はKPIが評価基準になっていますが、この場合、プロジェクトメンバー以外にアドバイスを求めたり手伝ってもらったりすると、メンバーのKPI評価がガクンと下がってなかなか昇給しないのだとか。ただ、KPIを死守するため「このメンバーだけでなんとかしなければ!」と無理をすると、生産性が下がる一方。そこで、KPIに影響しない「SUPPORTER制度」導入したいとプレゼンしました。

 

▶「UNION INNOVATION SCHOOL ~next leader's 育成プログラム~」
ユニオンテックのミッション・バリューに、真剣に取り組み先導できる“リーダー”の育成案。「個人KPIが給与に影響する社員は、ミッション・バリューより実益優先になりがち」「マネージャーより上の役職につく社員との齟齬が起こっている」という現状をあえて辛辣に伝え、各チームに、現在のマネージャーに加えて指導に特化したマネージャーをつけることを提案。そのための育成カリキュラムなども細かく提示しました。

 

ユニオンテックの強みを活かすものから弱点を改善するものまで、多彩なアイデアが集まりました。そして審議の結果、「ベトナム現地法人で設計デザインを提供」、「ネゴリノ」、「UTギルドプロジェクト」が本選へ!

 

 


2カ月後の本選では工夫をこらしたプレゼンも見ものに!



6月21日に行われた本選は、24期を締めくくる社内イベント「アワード」内で開催。まずプレゼンを行ったのは「ネゴリノ」チーム。予選では、住宅リフォーム詐欺の被害総額など、数字ベースで資料をまとめていましたが、本選では詐欺が行われる様子を紙芝居形式で披露。消費者役、悪徳業者役、ネゴリノ役の3人に分かれ、迫真の演技でこの事業の必要性を説きました。御長寿アニメで使われているような日常系BGMに乗せた紙芝居は分かりやすさに全振りされていた印象です。

タムさんによる「UT-VN設計デザインサービスとブランディング」も、予選時より整理された明快な資料と丁寧な解説でプレゼン。「(デザイナーが大勢いるから)余裕でできます!」「(ターゲット顧客が被らないから)勝てます!」など、キャッチーなワードを巧みに取り入れていたのも見事でした。

そしてラストを飾った「ユニオンテックギルド」は、RPGなどでもよく用いられる「ギルド」というワードを立たせるためか、資料の1ページ目に有名RPGの主人公のイラストをドカンと使用。また、予選時とは異なるオリジナルロゴや、データベース化した際の表示画面サンプルを作成し、より説得力のあるプレゼン資料に仕上げていました。

 


ついに審査結果発表! 待っていたのは、意外すぎる結末!?


「IDEA UNION」の賞は、以下の4つに分かれます。

●BUILD A NEW STANDARD賞
役員満場一致で「良いじゃん!」と唸ったアイデアに贈られる。即実現できるくらいのポテンシャルを持っていることが条件。

●グランプリ
審査基準に則り絶対評価で決定。そのため、該当なしもあり得る。賞金30万+ベトナム研修が贈られる。

●準グランプリ
審査基準に則り絶対評価で決定。そのため、該当なしもあり得る。賞金20万円。

●アイデア買取対象
1年以内に実施できるアイデアがあった場合のみ贈られる。買取価格は10万円〜。

審査は、観客となった社員全員の投票と、役員である大川祐介、赤枝泰明、木村哲也によって行われました。「3人で喧嘩になるくらい悩みました!」と大川が(冗談めかして)言うほど接戦だったようですが…結果は、BUILD A NEW STANDARD賞とアイデア買取対象が該当なし。グランプリに「UT-VN設計デザインサービスとブランディング」、準グランプリに「ネゴリノ」と「ユニオンテックギルド」が選ばれました。

最上位賞であるBUILD A NEW STANDARD賞が該当なしという結果に、社員一同不服そう…。それを感じ取った大川は「なしって言ったらなしっ!」と無理やり言いくるめたあと、「みんな良かったけど、リーディングカンパニーとしてはもっと水準を上げたい」と伝え、社員を納得させました。ちなみに、「UT-VN設計デザインサービスとブランディング」は、社員からの投票数が特に高いだけなく「やってみたい」というポジティブな意見も多く寄せられたため、その声を優先してグランプリに決めたのだとか。赤枝からは「余力になってしまっているところをうまく活用したアイデアで、現実的」、木村からは「ベトナムで働いているメンバーからこういうアイデアが出てきたということは、それだけ真剣に会社を考えてくれているということ。(ベトナム事業を担う立場として)嬉しいですね」との講評がありました。


また、大川からは、「将来的に、ベトナムのような関係性が深い地域にもジャパニーズクオリティを届けていきたい」と実現に向けた前向きな言葉が。続けて、タムさんがベトナム在住であることを受け「副賞のベトナム研修旅行は、『日本に遊びに来よう』にしようか」と提案していました。
準グランプリの2チームに関しては、「少し現実的ではないかも」と赤枝。「この問題を解決したいという思いは伝わってきたけれど、事業にするのは難しい。立ち上げも苦労しそうかなと」と、シビアな意見がありました。また、木村からは「『ユニオンテックギルド』でCraft Boardを活用するアイディアがあったけれど、もともと協力会社を管理するためにCraft Boardを使いはじめたところがある」と、データベース化するために動いたものの実現できなかったことを明かしつつ、「いずれ実用化できたら」と語りました。 

予想外の結果となりましたが…それだけ役員の3人が真剣に向き合い、審議した証拠。大川は、はじめのうちは「ネゴリノ」チームに名を連ねていたこともあり、「何度も何度もプレゼン内容の相談に乗った。チーム一丸となってやり切ったのを見てきた。『ネゴリノ』チームに限らず、全チームがそう。それが表彰の理由です」と、この日までの努力を称え「各チームの打ち上げ代は出します!」と労いました。

加えて、「これからも、みんなのアイディアを形にしていく会社であり続けたい」と宣言した大川。というわけで…「IDEA UNION」は今後も開催予定! “New Standard”の種になるような奇抜で面白いアイディアが、この先もたくさん生まれそうです。

 

 

 

Photo=Leo Yamamoto Text=Mayuge Matsumoto

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