24期下期アワード「GO BEYOND MVP賞」受賞インタビュー
商空間マーケティング事業部 Beauty&Medicalスペース部 デザイン1G
チーフデザイナー 諸田幸輔
−失敗を糧に探究心で成長!丁寧な振り返りで仕事を進化させるプロフェッショナル−
ユニオンテックでは、「Build a new standard.(新しいスタンダードをつくる)」というミッションを果たすために、3つのバリュー「MOVE FAST(世界一早く)」、「NO LIMIT(自分史上最高)」、「TAKE OWNERSHIP(私が責任者)」を定めています。そして、このバリューをより体現していた社員に向けて、定期的に「New Standard Award授賞式」を開催。2024年6月には、24期下期(2023年12月〜2024年5月)を対象とした受賞者5人が選ばれ、表彰に加えて受賞者本人が受賞までの道のりを語る「Beyond Meスピーチ」も行われました。 |
ここでは、3つのバリュー全てを体現した人に贈られる「GO BEYOND MVP賞」を受賞した、商空間マーケティング事業部 Beauty&Medicalスペース部 デザイン1Gに所属する、諸田幸輔さんのインタビューをお届けします。2022年に入社した諸田さん。以前は「失注王」と呼ばれるほど成果が出ていなかったそうですが…考え方と動き方を大きく変化させて、KPI達成。急成長を遂げました。そのテクニックと“今後の夢”とは?
*MOVE FAST・・・全ての人にとって時間の価値は最も高い。最短最速で学び、考え抜き、実行し、検証し、相手にとっての最善の機会を逃さない。
*NO LIMIT・・・最大の敵は自分で作った見えない壁。常にコンフォートゾーンを超え、失敗を恐れず、昨日の自分を超えていく。
*TAKE OWNERSHIP・・・意思決定は自分を進化させる最高の機会。自分の業務の責任者として目的を持ち、方針を決め、圧倒的な当事者意識で行動する。
周りの人の良いところを真似して、成長を実感
――「Beyond Meスピーチ」では、「GO BEYOND MVP賞」を受賞できた理由としてさまざまなポイントを挙げてくれました。
アワードでは、仕事をするうえで大事にしている考え方と、実際にやっていることにわけてスピーチをしました。大事にしている考え方は、「お客様に愛情を持って接する」「探究心を持つ」「何かを与えられる人になる」の3つ。やっていることは「振り返り」「失敗を発信」「パスを極力丁寧にする」の3つです。
―― では、やっていることに関して詳しく伺いたいです。「振り返り」というと? |
振り返りノート |
―― そして「パスを極力丁寧に」との項目もありましたね。
社内の皆さんにはそれぞれに立場があって、その立場で考えていることややらなければいけないことがあるじゃないですか。ただ、みんなが自分のことだけを考えているとコミュニケーションが雑になってしまうと思うんですよ。なので、パスするときは丁寧に。例えば、作った図面を渡すときには口頭や電話で補足するよう心がけています。そうすることで、相手からの返りも良くなるんですよね。
あとは、「○日までに△△を提出します」と自分からタスクを発信するようにしています。相手も届く日が分かっていれば準備しやすいだろうし。まあ、その締め切りぶっちぎってしまうこともあるんですけどね…。
―― ほかにも「人の良いところを真似する」というポイントも紹介していました。スピーチ用に作っていたスライドも、この項目だけかなりページを割いていたかと。 MOVE FASTは、直属の上司の伊藤さんを挙げました。もう本当に仕事が速い方なので、僕自身もそれにならってプランニングや図面を作る作業だけでも爆速でやろうと心がけていました。そうしたら周りからの反響が増えましたね。 ――「人の良いところを真似する」は、諸田さんが特に成長を感じられる仕事術だったんですね。 |
Beyond Meスピーチ発表資料より |
意識高い系ではないけれど“やりたいこと”に向かう力は強い
―― ちなみに、前述3つを真似するにあたって、一番難しかったものは?
爆速です。もともとじっくり考えて動きたいタイプなので、だいぶハードルが高かったですね。ただそんなさなかに忙しくなり、納期に追われるようになって。爆速で動かないと間に合わない状況に置かれたんです。「多少粗くてもいいから、これで進めよう」みたいなやり方は抵抗があったんですが、僕が気にしていることは相手にとっては大したことなかったりするし、日々のコミュニケーションでフォローできる範疇でもあるなと感じるようになって。「自分で止めておくよりは、速くアウトプットを届けたほうが良い」という考え方に変わりました。そのほうが、お客様の信頼にもつながりますから。
―― いろんな考え方やテクニックを教えていただきましたが、これらは24期中に気づいたことなのでしょうか? それとも、以前から続けていたことですか?
以前からやっていました。僕はおよそ2年前にこの会社に入ったんですが、最初からずっと直属の上司が同じ人で。当初から「仕事が早いな、この人」と思っていたんです。その下で僕は「失注王」と言われるくらい結果が出ていなかったんですが、上司を見てスピードを意識しはじめたときに、案件のめぐり合わせもあって結果が出るようになったんですよ。それで、受注率も上がってきて。積み重ねを形にできたのが、24期なのかなと思っています。
――「New Standard Award授賞式」では、その上司である伊藤惟之さんから「前回も推薦しようと思っていたけど、KPIを達成してからにしたかった」というお話がありましたね。24期では達成できたから受賞に至ったと。
あれ、泣きそうでした(笑)。授賞式のハイライトですね。ずっと二人三脚でやってきたので、嬉しかったです。
―― 話を聞いている感じ、諸田さんはすごく向上心があるなと感じます。
どうですかね? 自覚はそんなにないんです。意識高い系でもないし、駄目なところは駄目だし。ただ、“やりたいこと”が明確にあるので、そこに向かう力は他の人より強いと思います。
僕は、いずれ独立して地域おこしをやりたいと思っていて。デザイナーの学校に通っていたとき東日本大震災が起きたんですが、そのタイミングで“コミュニティデザイナー”という人たちがいるらしいと話題になったんです。デザイナーといっても物を作ったりするのではなくて“人同士がつながりやすい環境にして、地域を活性化させる”という仕事なんですけど、すごく興味が湧いて。その理想に近づくためには、いろんな人の要望を汲み取って問題を解決したりして、プロジェクトを進めるスキルも必要なので。今は、それを身につけたい一心で動いている感じですね。
―― そんな諸田さんが、社内で憧れている人を教えてください。
やっぱり、伊藤さんへの憧れや尊敬の気持ちは強いです。でも、「絶対に伊藤さんになるぞ!」というわけではなくて。皆さんの良いところをそれぞれにいただいて、僕自身が成長できたらなという感じですね。
―― では、今後は誰を巻き込んでどんな事をしてみたいですか?
予算度外視のプロジェクトをやりたいです。…まあ、そんなプロジェクトはまず無いんですけど(笑)。仕事となると、どうしてもお金との勝負になるじゃないですか。予算によってできないこともたくさんあるし、妥協しなければいけないことも多い。そのなかで理想に近づけることになるんですけど、いつかお客様の要望を120%叶えるような、自分の理想のデザインを存分にできるようなプロジェクトに関わってみたいです。それに、今の自分はプロジェクトを遂行する立場に重きを置いていて、本来の肩書きであるデザイナーをやりきれていないんです。そんな僕が、「いくらでも出す」「何をしてもいいよ」というプロジェクトでデザイナーとして全力を出したら、どれだけできるのか興味がありますね。
『GO BEYOND MVP賞』Congratulations!! |
―― では最後に。この業界や社会において、どんな存在になっていきたいですか? |
Photo=Yasuharu Hikawa, Leo Yamamoto Interview=Mayuge Matsumoto