デザインの未来を語り合う「デザイナーズエッジ」第2回が大盛況!
11月28日、渋谷のユニオンテック本社にて開催された「デザイナーズエッジ」第2回では、「広がる視野・高まる視座・変わる視点」をテーマに、今回もデザインの未来を探るディスカッションが繰り広げられました。
今回のゲストは、株式会社ドイルコレクション代表 井上愛之(Aiji Inoue)氏。彼のキャリアや哲学を聞きたいと多くの人が集まり、会場参加者は約9割、現役デザイナーが75%、学生が15%という構成比で総勢69名が集結しました。
「デザイナーズエッジ」で解決するデザイナーの成長課題
デザイナーとして、「アイデアをどう磨くか」「クライアントの期待を超える提案をどう生み出すか」「現場やチームとの関係をどう築くか」といった課題に直面している方も多いのではないでしょうか。そんな課題に対して、成長のヒントを得られる場、それが「デザイナーズエッジ」です。
現役デザイナーや学生が集まり、互いの視点を共有しながら学び合うこのコミュニティでは、デザインの最前線で活躍するゲストから直接インスピレーションを受けることができます。今回の第2回も、こうした課題に向き合う多くのデザイナーにとって有意義な時間となりました。
■「問い」を深めるデザイン思考
井上氏の講演では、ご自身のキャリアとデザイン哲学について詳しく語られました。建築学科への進学を決めたきっかけから、バーテンダーを経てインテリアデザイナーになるまでの道のり、大規模プロジェクトでの経験や海外アワード受賞の実績まで、幅広いエピソードが紹介されました。さらに、「デザインとは正しく問いを立て、それを見つけ出すこと」という哲学を軸に、クライアントとの協働におけるデザイン思考の重要性が強調されました。
正しい「問い」が生み出すデザインの可能性
井上氏は、デザインにおいてただ見た目を整えるだけではなく、根本的な問いを立てることの重要性を語りました。
「これは本当にお客様にとって必要な答えなのか?」
「その答えを導くには、どのような問いを立て直すべきか?」
例えば、あるプロジェクトでは、統一感のあるデザインが求められていた際、「統一すること」自体を見直し、その意図や価値を再考したそうです。このように、課題の本質を捉える姿勢が、井上氏のデザイン哲学の核となっています。
■キャリアの裏側:独立から成功への道のり
井上氏のキャリアには多くの挑戦と学びが詰まっています。31歳で独立を決意した際のエピソードや、震災の日に仕事を辞める決断をした経緯は、参加者たちの心に印象深く残りました。 特に印象的だったのは、海外アワードでの成功談。アジアのデザイン事務所として初めて「Firm of the Year New York」を受賞したことは、業界全体の視野を広げるきっかけとなりました。
「評価されるデザインを生むには、常にコンセプトに立ち返り、根拠を明確にする必要がある」
この姿勢は、デザイナーとしての「主体性」を重視する第1回のテーマとも共通しています。
■ 実績紹介:未来を切り拓くデザイン事例
講演では、ミスタードーナツ、タリーズ、星野リゾートなど、大手企業とのプロジェクト実績を紹介。デザインコンセプトの構築から実施までのプロセスを詳説。井上氏の手掛けた数々の実績も紹介されました。
特にミスタードーナツの事例では、「カッコいい」や「かわいい」といった一時的な流行ではなく、長期的な価値を重視した統一デザインが評価され、契約が2029年まで延長されたという話がありました。これには参加者から感嘆の声が上がりました。
デザイナー同士の交流が生む新たな価値
講演後の懇親会では、参加者同士がカジュアルに交流する時間が設けられました。
前回の登壇者でもあるOld Kan浦田氏からも質問が飛び、有名デザイナー同士のディスカッションに場が賑わいました。
参加者からは、
「デザイン構築への考え方、プレゼン時の聞き手の興味を惹きつける話術など多くの学びがあった。」
「賞を獲得していきたいと思ったし、海外でのアワードの情報も聞けて良かった。」
「タリーズ、ミスタードーナツでも井上さんだからこそのクライアントとのやり取りが気に入られている。素晴らしいです。」
こうした感想が飛び交い、一人ひとりが得るものの多い時間となりました。
第3回「デザイナーズエッジ」開催決定!
早くも第3回の開催が決定!
次回は12月19日(木)に、井上さんに紹介していただいた次回なゲストと共に、デザインの新たな可能性を探る予定です。
開催日:2024年11月28日(木)
開場:18:40 セミナー開演:19:00
懇親会:20:10
会場:ユニオンテックオフィス(東京都渋谷区)
参加費:無料
定員:先着100名
お申し込みはこちらから:Designers Edge公式ページ
「デザイナーズエッジ」はこれからも、成長したいすべてのデザイナーにとって価値ある場を提供していきます。次回もぜひご参加ください! 次回も素晴らしいゲストを迎え、さらなるディスカッションを展開します。詳細は随時公式サイトにてお知らせいたしますので、ぜひチェックしてください。